栄養指導管理室
部署概要
食事は患者さんの入院中の楽しみであり、日々のリハビリテーションや入院生活を送るための活力となります。栄養指導管理室では、病院の運営方針の下、7つの品質方針を掲げ、日々患者さんの給食管理、栄養管理、栄養指導を行っています。
(1)品質方針
- 衛生管理された安全な食事の提供を行う。
- 適切な栄養治療のため、日本人の食事摂取基準および病態ガイドラインに基づいた栄養管理を実践する。
- 患者さんの幸福を実現するため、可能な限りの個別対応を行う。
- 患者さんの生活の質を改善するために、速やかな栄養評価および栄養教育を実践する。
- 栄養治療の継続のため、地域の医療機関と連携し、患者さんの生活の質の向上を支援する。
- 自己研鑽に努め、栄養管理の品質向上を目指す。
- チーム医療における栄養管理の支援を実践する。
(2)栄養食事指導
- ① 主治医の指示により、患者さんの病態に応じた栄養食事指導を行っています。調理者も参加を促し、退院後にも実践・継続いただけるよう支援をしています。
- ② 栄養指導実績(2023年1~12月)
入院指導:125件(前年125件)、外来指導:74件(前年47件)
(3)入院患者への食事支援件数(23年1~12月)
- 424件(前年335件)
(3)チーム医療
- ① 栄養サポートチーム
NST(部会)では、入院患者の合併症の予防や患者さんのQOLの向上のために、医師・看護師・言語聴覚士と臨床栄養に関する情報を収集し、最適な栄養治療計画を立案し主治医に提案しています。 - ② 褥瘡委員会
月に1回の委員会に参加し、チームで褥瘡保有者の情報を共有しています。患者さんの栄養状態を評価し、必要に応じて食事の変更や経口栄養補助食品追加を提案し、褥瘡の治癒を栄養面からサポートしています。
人員構成 2024年4月現在(前年度)
管理栄養士3人(3人)、栄養士3人(3人)、調理師2人(1人産休取得中)(2人)、パート職員13人(12人)
対外的にアピールしたい事項
- ① リハビリテーション栄養の推進
診療報酬では管理栄養士の病棟配置は、入院料1は専任配置、入院料3では努力義務となっています。リハビリ栄養の重要性が認識され、管理栄養士には病棟での活動が求められています。21年は管理栄養士が増員となりました。22年1月からは2人の管理栄養士による病棟活動を行っています。ミールラウンドや患者面談により、入院患者の食事支援件数は年々増加しています。これからも「患者さんの近くにいる管理栄養士」を目標に活動していきます。 - ② 給食室運営
20年12月1日に給食室が開設し3年が経過しました。調理、配膳、食器洗浄までを直営で行っています。調理では、カット野菜や冷凍調理済み食品を導入し、下処理や調理に要する作業時間を削減しています。またリヒートウォーマーキャビネット、チルド恒温高湿庫、電解水生成装置などの最新の機器を活用し、安全性の高い機能的な給食運営を行っています。給食の安定的提供には、職員の確保は欠かせません。しかし、給食の現場は人手不足が課題です。そこでパート職員を教育し、食器洗浄だけではなく、これまで正職員が行っていた配膳・配食を行えるようにしました。ひとりひとりの職員が給食を支えています。在籍する職員を大切にして、長く働いてもらえる職場にすることが、給食の安定につながると考えています。
2023年度年報より/更新日時:2025年9月12日