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イベント開催報告

  • 2016.12.06 布井糖尿病センター長に鈴木万平賞

     第10回鈴木万平賞(2017年度)が聖マリア病院糖尿病センター長の布井清秀医師に贈られることが決まりました。公益財団法人鈴木万平糖尿病財団が贈るこの賞は、糖尿病療養指導に積極的に取り組み、治療や予防に著しく貢献した個人、団体を顕彰するもので、この分野では国内で最も権威ある賞の一つとされています。
     布井氏は、1987年から日本糖尿病協会福岡県支部の再編に取り組み、100カ所以上の「友の会」を設置するなどさまざまな改革を行い、現在の県糖尿病協会の基盤を構築。97年以降は、筑後地区や佐賀県に糖尿病療養指導士認定委員会を設立し、地域での療養指導士制度の基礎を築きました。この間に制作した研修カリキュラムなどは全国に広がり、資格取得後の研鑽の場として地域糖尿病療養指導士会を立ち上げました。布井氏らを核にした福岡県糖尿病療養指導士会の活動は第1回鈴木万平賞・団体(2007年度)に結実しました。
     今回の受賞決定について布井氏は「医師とメディカルスタッフ、患者を含む全員が同じ地平に立ち、カを合わせれば強くなれることを実践してきた証になります」と語り、専門医が少ない問題の解決策の一つとして進めてきた療養指導士制度の維持と地域医療へのさらなる貢献に意欲を燃やしています。
     布井氏は1949年生まれの67歳。九州大学医学部卒業。91年に当院の糖尿病内分泌内科診療部長として入職、95年副院長に就任し、2015年から現職。

     
    布井清秀・糖尿病センター長
  • 2016.12.03 国際医療協力を考える学術大会

     「民間から発信する国際保健医療」をメーンテーマに、日本国際保健医療学会学術大会(大会長=浦部大策聖マリア病院国際事業部長)が2016年12月3、4両日、久留米シティプラザ(福岡県久留米市)で開催され、海外13カ国を含む約600人が参加しました。熊本地震をテーマにした初日のシンポジウムでは、被災地でさまざまな医療活動に取り組んだシンポジストが、避難所内のプライバシー保護や感染症対策などの重要性を指摘、普段からの周到な備えを怠らないよう訴えました。2日目の市民公開講座では、九州大学大学院医学研究院の二宮利治教授が「健康長寿を目指す上での日本の課題~久山町研究の成績より」と題して講演。学術大会に隣接した会場では、発展途上国での母子栄養改善活動をテーマにしたセミナーも開かれました。
  • 2016.12.03 チャリティーコンサート開催

     熊本地震被災地の完全復興を願うチャリティークリスマスコンサートが2016年12月3日、聖マリア病院敷地内の「雪の聖母聖堂」で開かれました。主賓の久留米音協合唱団、正副両指揮者によるア・カペラ(無伴奏)での6曲を演奏。客演指揮者の安積道也氏(西南学院音楽主事、オラトリオ・アカデミー常任指揮者)はオルガン独奏に続いて、オランダの作曲家、J.P.スウェーリンクの名曲「今日キリストはお生まれになった(Hodie Christus natus  est)」など合唱曲4曲を披露、最後は入場者全員で聖歌「しずけき」を合唱しました。献金37,390円は、宗教法人カトリック中央協議会カリタスジャパンを通じて熊本地震復興支援に役立てられます。皆様のご協力に感謝いたします。
  • 2016.11.07 ISAPHがODA白書に登場

     聖マリア病院の経営母体である社会医療法人雪の聖母会は長年、保健・医療分野での国際協力に取り組んできました。グループ傘下のNPO法人ISAPH(International Support and Partnership for Health=アイサップ)が国際協力機構(JICA)の草の根技術協力プロジェクトとして推進してきたアフリカ・マラウイ共和国での乳幼児栄養改善事業(2013年5月~16年5月)もその一つです。この取り組みが最新の「国際協力白書(ODA白書)」(16年5月発行)に紹介されました。
     マラウイはアフリカ大陸南東部に位置する内陸国。経済基盤が脆弱で、1人当たりの国民総所得はわずか270米ドル(2013年世界銀行調べ)、1000人出産当たりの乳児死亡率は44人(世界保健統計2015)という世界で最も貧しい国の一つです。
     今回の国際協力事業の目的は、このマラウイ北部ムジンバ県を中心とする地域の乳幼児の栄養状態が悪いのはなぜか、その改善にはどのような対策が有効なのかーといったことを把握すること。現地派遣のプロジェクトメンバーらは、離乳食レシピの普及や乳幼児の成長計測方法の改善、栄養不良児の治療など、さまざまな活動を行い、データを集めました。調査する乳幼児を100人に絞ったことなどから年齢別データにばらつきがみられ、厳密に評価できませんが、試行としての成果を得ることができました。主な成果としては、マラウイの保健制度の課題とその解決法を行政当局に提案した、乳幼児成長計測のボランティアを育成し、迅速・正確に発育状態が把握できるようになった、成長計測の参加率が80%に倍増、効率的な健康教育ができるようになった、栄養についての知識が普及し、完全母乳育児の割合が55%から93%に向上した、離乳期の食事内容がより豊かになった-などの点が挙げられます。
     国際協力白書では、こうしたマラウイでのISAPHの取り組みについて「地域の母親グループを立ち上げて、バランスのとれた離乳食の作り方を教えるとともにその普及を図り、また、子供の病気の予防、病気にかかったときの通院治療の必要性といった知識普及を根付かせてきています」と評価しています。記事には、聖マリア病院がマラウイ政府からの要請に応えて寄贈する保育器4台の写真も添えられています。

    2016年度国際協力白書に囲み記事で紹介されている
    ISAPHの「子どもにやさしい地域保健プロジェクト」
  • 2016.10.07 新生児専用ドクターカー

     医師が乗り込む新生児専用救急車が聖マリア病院救急業務室に導入されました。一般の救急車を改造し1997年から使用してきた車両が老朽化したため、出産時のトラブルや先天性の病気などの新生児を安全、迅速に運べる運搬用保育器など最新の機器を備えた専用車両に切り替えました。運搬用保育器は、車両後部のリフトでキャスターごと昇降し、スムーズな搬入・搬出ができます。新生児集中治療室(NICU)でつかう保育器と同じようにフード内を適温に保つシステムを搭載、従来と同様に生体情報モニターや人工呼吸器などを備え、車内に手持ち式の保育器も常設しています。

    新生児専用救急車の安全を祈念する祝福式
  • 2016.09.08 本番さながら防災訓練

     熊本地震のような大規模地震の際に患者さんや職員をスムーズに救出する手順を確認するため、聖マリア病院と久留米消防署、久留米市消防団による総合防災訓練が9月8日、同病院で行われました。久留米市で震度6強の地震を観測、病院内で多数の負傷者が出たとの想定で、約220人が参加しました。訓練は、解体作業が本格化する直前の新生児・小児救急医療センター(小児棟)とその周辺で実施。消防署員がエンジンカッターで防火シャッターを切断したり、災害派遣医療チーム(DMAT)隊員が負傷者役の職員を担架で運び出したり、本番さながらの訓練になりました。

    防災訓練で防火シャッターを切断する際に飛び散る火花
  • 2016.07.26 JICA青年研修を実施

     聖マリア病院国際事業部は2016年7月14日から26日までの間、2016年度国際協力機構(JICA)青年研修を実施、ミヤンマーの医師や看護師計15人が地域主導型の健康づくりなどを学びました。
     研修員はいずれも、首都ネピドーの保健省本省や各州の保健医療に携わる次世代リーダー候補。研修では、福岡県すこやか健康事業団(福岡市中央区天神)や聖マリアヘルスケアセンター(久留米市津福本町)、久留米市中央学校給食共同調理場(同市野中町)を訪問、それぞれ具体的な業務の流れを見学し、その活動の実際と役割を学びました。研究者による充実した講義もこの研修の特徴。今回は、聖マリア健康科学研究所の平田輝昭所長による「日本の生活習慣病の現状と施策」と九州大学医学研究院附属総合コホートセンターの二宮利治教授による「久山町研究の最新成果」が盛り込まれました。さらに、地域主導型の健康づくり活動の実態を知るため、小郡市役所の活動の最前線を見学、地域の参加者らとも交流しました。
     見学や議義で得た幅広い知識を生かし、ミヤンマーで直面している問題の解決手法を習得するワークショップもあり、医師と看護師という職種の垣根を越えて、全員が積極的に討議に参加しました。
    タイトな研修日程でしたが、文化交流や浴衣の試着体験なども組み込み、研修員にとって楽しく有意義な日本滞在になりました。
    美しい浴衣姿で勢揃いしたミャンマーの研修生15人。タイトな
    研修日程の合間、日本の文化に触れて、楽しいひとときを過ご
    しました(久留米市日吉町の三本松公園)
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