イベント開催報告
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2024.03.17 「聖マリア病院前」に駅名変更、記念式典に300人
聖マリア病院の最寄り駅である西鉄天神大牟田線「試験場前」の駅名が3月16日、「聖マリア病院前」に変更されました。当日に同駅構内で行われた駅名変更記念式典には、西鉄や久留米市、地域の関係者のほか、鉄道愛好者や一般利用客など約300人の方が訪れ、テープカットで新たな門出を祝いました。雪の聖母会の井手義雄理事長が「駅を中心とした安全、安心で優しいまちづくりを目指したい」とあいさつしました。
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2023.03.23 断水を想定、久留米市と合同災害対応訓練を実施
近年頻発する大規模地震などに備え、断水時にも医療現場に迅速に安全な水を届けるため、聖マリア病院と久留米市企業局上下水道部との初めての合同災害対応訓練が3月23日、同院で行なわれました。
訓練は筑後地方を震源とする震度6強の地震により、久留米市内の給水配管の一部が破損。同院聖母病棟の受水槽への水の供給が停止したとの想定で、同院と久留米市の職員ら約30人が参加しました。
院内での災害対策本部の立ち上げ、電力や水の供給確認、久留米市への給水要請、市の給水車を使った受水槽への給水など、本番さながらの訓練となりました。
訓練後の講評・反省検討会で、災害対策本部担当を務めた岡村亮病院事務部長は「水の確保は医療機関において重要事項の一つ。初めての実践型の訓練で、スムーズに終えることができたが、災害発生時は道路の分断や水道管の破裂などさまざまな困難が予想される。しっかりと反省点を振り返り、災害発生時に臨機応変に対応できるよう市との協力体制を築きたい」と話しました。
久留米市への要請や関係各所への情報伝達を行う秋山武範環境管理室長
給水に駆け付けた久留米市企業局の給水車
受水槽への給水を行う久留米市職員 -
2023.03.20 看護師特定行為研修修了式
聖マリア病院は3月20日、看護師特定行為研修修了式を執り行いました。本年度は、2区分3行為コース2人、術中麻酔管理領域コース3人、計5人の看護師が研修を修了しました。
この研修を終えた看護師は特定看護師として、医師への報告や支持を待たずに、手順書に基づいて処置が実施できるため、より迅速でタイムリーな対応が可能になります。本研修の責任者で聖マリア教育・研修センター長の靍知光医師は「ここがスタート地点。これから現場で実践する中で、さまざまな困難もあるだろうが、学んだことを存分に生かして頑張ってほしい」と今後の活躍への期待を述べました。
修了生(前列5人)と研修を支えた当院の医師・看護師ら -
2023.03.18 研修医23人、専攻医3人が研修を修了
3月18日、聖マリア病院の雪の聖母聖堂で初期臨床研修医・専攻医修了式が行われました。2022年度は医科基幹型臨床研修医17人、医科協力型臨床研修医6人、専攻医3人が、同院での研修を修了。式では谷口雅彦病院長が修了生一人一人に証書を手渡し、「今日まで支えてくれた家族や友人、一緒に学んできた仲間たち、指導医をはじめ病院スタッフの皆さん、たくさんの人たちへの感謝の気持ちを忘れずに、全ては患者さんのためにという思いを第一に前へ進んでください」とエールを送りました。
2年間の初期臨床研修を終えた研修医たち -
2022.11.29 バンビーノ・ジェズ小児病院と国際交流協定を締結
聖マリア病院と聖マリア学院大学は11月29日、バチカンのバンビーノ・ジェズ小児病院と包括的な国際交流協定を締結しました。教育・研究の学術交流、保健、医療、福祉の奉仕活動をカトリックの理念に基づき実践するため、今後アジアを中心に協力を推進していきます。
協定締結式は、当院とバンビーノ・ジェズ小児病院をネットで繋ぎ実施。当院からは井手義雄理事長、谷口雅彦病院長、ジュセッペ・ピアッツィニ法人司祭、前野泰樹副院長、神代明美看護部長ら7人、学院大学から井手三郎理事長、井手信学院長、バンビーノ病院からマリエラ・エノック理事長、ミケレ・サラタ緩和ケアセンター院長、ルイジ・ズカロ生命倫理専門医・司祭ら5人、カトリック・ミラノ外国宣教会からアンドレア・レンボ日本管区長が参加しました。
WEB画面を通じて出席者の紹介と協定書の内容確認を行った後、当院と学院、バンビーノ病院の各理事長が協定書に署名しました。参加者全員が拍手をして協定締結を祝福しました。
当院の井手義雄理事長は、新型コロナ禍の中で「フランシスコ教皇のメッセージが唯一の心の支えとなりました」と感謝の言葉を述べ、困難を乗り越えるために新たな国際活動に踏み出した経緯を説明。職員2600人のうち410人がコロナ陽性となり、100人が濃厚接触者になるような状況でも診療を止めずに済んだのは、「職員全員がカトリックの理念を理解し、奉仕の精神で医療活動を行った結果と思います」と話しました。
マリエラ理事長は「バンビーノは教皇様の病院で、世界の人々に門戸を開いています。アジアで新しい活動の場ができうれしく思います。今後も多くの子どもたちを救うため国際交流協定に従って活動していきたいと思います」との決意を示し、来年春には当院を訪問することを約束しました。
バンビーノ・ジェズ小児病院のスタッフが映し出されたWEB画面を背に写真に納まる
(前列右から)井手三郎学院大学理事長、井手義雄聖マリア病院理事長、カトリック・ミラノ外国宣教会アンドレア日本管区長ら
▽バンビーノジェズ小児病院
1869年に創立。ローマのサンピエトロ寺院に近いジャニコロの丘にある小児科専門の高次先進医療施設。24時間対応の救急部も併設しています。1歳児に世界最小の人工心臓手術を施すなど、国際的に重要な小児保健センターの一つとして認められています。 -
2022.05.23 特定技能(介護)職員8人が来日
社会医療法人雪の聖母会は新型コロナウイルス感染症対策による外国人入国規制の緩和を受け、特定技能(介護)職員の受け入れを再開。2022年4月16日から5月16日までに、計8人のカンボジア人特定技能(介護)職員を受け入れました。8人はそれぞれ介護老人保健施設聖母の家や聖マリアヘルスケアセンターで看護補助者として勤務しながら、日本の医療と介護そして文化について学びます。
5月23日には全員が揃って井手義雄理事長と面会しました。まずそれぞれに勉強中の日本語で自己紹介を行い、代表してヤン・ソックヒェンさんから井手理事長にカンボジア土産のお菓子を贈りました。井手理事長は慣れない環境に緊張気味の実習生らに向けてクメール語で自己紹介をし、「カンボジアでは仏教が主ですが、当法人はキリスト教の精神を基盤として運営しています。仏教もキリスト教も高齢者を労り、子ども達を大切にし、人間の尊厳をいかに守っていくかという根幹は同じです。ともに働く仲間として、しっかりと学ぶことができるよう全力でサポートします」とエールを送りました。
井手義雄理事長とカンボジア人職員たち
後列左からヴォン・サリムさん、サン・カティヤさん、ゲン・チーヴォンさん、ヌン・ヤップさん、ヤン・ソックヒェンさん、ユン・ソチェターさん、ウン・スレイペッチさん、コット・チャントリアさん
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2022.04.15 新型コロナ対応で福岡県が聖マリア病院に感謝状
聖マリア病院(谷口雅彦病院長)は、第二種感染症指定医療機関として多くの新型コロナウイルス感染症患者に対する診療・看護支援を行っています。当院の活動に対し、福岡県から感謝状が贈られました。
4月15日に当院であった感謝状贈呈式で福岡県保健医療介護部の白石博昭部長は「2020年3月から今日に至るまで、長きにわたり新型コロナの診療活動に尽力されている職員の皆様に心から感謝します。終息にはまだ時間がかかるが、引き続き県庁と力を合わせて対策に取り組んでいただきたい」と話されました。当院を代表して感謝状を受け取った谷口病院長は「スタッフが頑張ってきた証。この感謝状に恥じないように、これからも職員一丸となって地域医療を支えていきたい」と決意を語りました。
白石福岡県保健医療介護部長(左)と谷口聖マリア病院長(右)
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2021.12.23 市民公開講座 建築家・安藤忠雄さんが講演
聖マリア病院は12月23日、久留米シティプラザ(久留米市六ツ門町)において市民公開講座を開きました。講師に世界的な建築家の安藤忠雄さん(東京大学名誉教授)を迎えた講演には、事前予約の市民ら約300人が詰めかけました。
「これからいかに生きるか〜人生100年〜」と題した講演で安藤さんは、建築家人生のきっかけとなった一人の大工との出会いや、建築家としてのこれまでの活動をスライドに映し出しながら紹介。「一心不乱」に生きることで先が見えること、仕事に誇りを持った人が集まれば仕事が前に進むこと、そして、100年生きることを想定して生きるために「好奇心」を持ち続けることの大切さをエピソードを交えながら伝えました。
講演の前後に催されたサイン会では、自身の著書の売り上げで子どもたちのための図書館を設計する活動を行う安藤さんが、書籍購入者一人一人に丁寧に応対していました。
多くの市民を前に講演する安藤さん
サイン会に参加する島病院長に笑顔で応じる安藤さん -
2021.11.02 聖マリア合同慰霊祭を執り行いました
聖マリア病院を有する社会医療法人雪の聖母会は11月2日、雪の聖母聖堂において合同慰霊祭を執り行いました。この慰霊祭は同法人の病院・施設で亡くなられた方々を偲び、また医療の進歩のためにご遺体を献体された方々に感謝する式典で、キリスト教ですべての死者の魂のために祈りを捧げる「死者の日」にあわせて毎年開催されています。
今年は新型コロナウイルス感染症の影響で規模を縮小しての開催となりましたが、9家族11人のご遺族、聖マリア病院の島弘志院長、檜垣浩一病理診断科診療部長ほか病院職員が参列し、お祈りと献花を行いました。
祭壇に向かって祈りを捧げるジュセッペ・ピアッツィニ神父(雪の聖母会チャプレン) -
2021.10.04 メディカルフードセンター祝福式を行いました
聖マリア病院(島弘志病院長)は、2021年11月に新しい給食棟「メディカルフードセンター」を稼働予定です。それに先立ち10月4日、祝福式を執り行いました。式には病院・建築関係者ら30人が出席。ジュセッペ・ピアッツィニ神父(雪の聖母会チャプレン)を迎えて、センターの安全な運営を祈願しました。
聖マリア病院はこれまで院内調理で給食を提供してきました。メディカルフードセンター稼働後は、管理栄養士が考えた献立に合わせた調理済み冷凍食品を外部業者から仕入れ、センター内の厨房施設で再加熱、盛り付け、配膳するクックフリーズ方式を採用します。
式の中で島病院長は「入院中の食事料は20年前から変わらないのに、人件費・材料費は高騰し続けていて、多くの病院で悩みの種となっている。今回取り入れた新方式は美味しくて温かい給食をより安全に、素早く提供できる上に人件費も抑えられる。全国的にはまだ珍しい取り組みだが、これから日本中の病院で模倣されていくことになると思う」とセンターへの期待を述べました。
地域医療支援棟(タワー棟)西側に建設されたメディカルフードセンター外観
祝福式の様子。ジュセッペ神父様が施設内を聖水で清めてセンターの安全を祈願しました